ブランドンドイル氏記事より要約
マーケッティングは今日どのビジネスにとっても必要不可欠な存在である。多くの不動産エージェントにとってマーケティングは専門ではないが、その影響力は絶大である。不動産市場をめぐるマーケティングトレンドを以下に挙げてみよう。
1. ライブストリーミング・ビデオマーケティング
映像ならストリーミングの時代である。インスタやフェースブックでビデオやライブイベントを共有することがますます容易になっている。ライブストリーミングを使ってバーチュアルオープンハウスや質疑応答などにも利用されている。
2. コンテンツ
コンテンツマーケティングがここまで重要になった時代はこれまでなかった。特にブログやSNSの利用がすさまじい勢いで拡大している。住宅市場に関して消費者が得られる情報やデータはプロのそれとほとんど変わらなくなってきた。今後もエージェントや売り物件に関する情報がさらに多く消費者に提供されることになる。その中でエージェントとしてターゲット地域においてエキスパートであり、ビッグアチーバー(多くの実績を上げているエージェント)と見なされることがビジネスにつながる。もちろんエージェントのホームページでのSEO対策は不可欠である。
3. パーソナルタッチ
エージェントについての情報にはますますパーソナルタッチが必要となっている。今日の消費者、中でもミレニアル世代はその親の時代と全く消費行動が異なる。同世代ではインターネットやSNSの中でパーソナルタッチを見出そうとしている。
4. デジタルショーイング
デジタルショーイングはトレンドというより現実のものになりつつある。バーチュアルツアーによってクライアントは現実に物件を歩いて見ているように感じられるかがポイントとなる。テクノロジーの進歩によりそれがますます現実に近いものとなっている。
スペース、物件の特徴、機能をどれだけ正確に伝えられるか、今後もますます改良されることになる。
これにより消費者はショーイングに多くの時間を使わなくてもよくなり、物件を実際に見なくてもある程度の決断ができるようになる。
5. ソーシャルメディア
ビジネス用にSNSをすでに使っているだろうか。エージェントとしての存在を知ってもらうには最も簡単で有効な手段である。56%のユーザーがB2Cビジネスにおいてフェースブックへの広告宣伝は有効だと回答している。SNSの活用は今後オンラインマーケティングの最前線となる。
そのほかにもドローンによる空中写真やビデオがホットである。空中撮影は物件の差別化を図る上で効果的である。また価格もリーズナブルになってきた。
総じてクライアントとどのような形でネットーワーキングを構築するか、自らの存在をどのようにパーソナルなレベルでアプローチするか、ミレニアル世代が好むプラットフォームでいかに広告宣伝をかけていくか、上記のトレンドは今後のマーケティング戦略を構築する上で重要な鍵を握っている。
|