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デイドルウーラード氏の記事を編集
映画や漫画に出る未来にはいつもロボットが登場し
ていた。バトラー（用足し）ロボットはスマートホ
ームシステムの一部として、またAI やIOT を不動産
物件に完備するものとして実用化が始まった。お掃
除ロボットはかなり普及している。
ロサンジェルス内高級住宅地ビバリーヒルズに建て
られた超高級アパート「TEN THOUSAND」では最新の
IT 技術をふんだんに取り込んだプロジェクトとして
話題を集めている。
テナントは携帯アプリを使って、バレットパーキン
グ（マイカーの出し入れをしてくれるサービス）、
フィットネス・ヨガレッスンの予約、テイクアウト
の予約、コンシェルジェの連絡、もちろんレントの
支払いなどが可能である。
加えてサビオーク社製配達ロボット「チャーリー」を採用している。
チャーリーの役割は、荷物の配達、ドリンク・食事、誕生日ケーキなどの配達を行うことで、ユニット
の前に置くことになっている。エレベーターを含むビルディングの間取りを全てプログラムされている
ため、自由に行き来できる。
システムは完全に自動化されたわけではない。バト
ラーのスタッフがテナントからのリクエストを受
けてからチャーリーに指令が入る仕組みである。
同アパートには60 名を超えるコンシェルジェが配
置されているが、その中にはテクノロジーコンシェ
ルジェと呼ばれるスタッフが含まれる。同コンシェ
ルジェはビーコンテクノロジーと呼ばれる独自の
IT を使ってテナントのこれまでの行動様式、パタ
ーンを学習し次回から同様の行動パターンを予測
することができる。例えばコーヒーの好みはどうか、
バレットで車を出し入れするとき空調や音楽は何
が好みかといった細かい部分をプログラムすることができる。
アメニティーには1200 坪を超える公園、屋内・屋外プール、屋内・屋外シアター、ラウンジ、プライベ
ートダイニングクラブ、フィットネス、会議室、テニスコート、子供スタジオなどが含まれる。
ユニットは２ベッドルームと３ベッドルームから選べ、150 ㎡２ベッドルームのレントは毎月9000 ドル
からとなっている。
今後大都市におけるアパートとコンドミニアムはアメニティーが勝負だと言われている。アメニティー
にはスペースアメニティーとサービスアメニティーの２つに分けられる。スペースアメニティーはプー
ル、フィットネス、シアターなど施設やハードに関するもの、一方サービスアメニティーはコンシェル
ジェ、バレットパーキング、アプリなどソフトに関するものとなっている。ロボットはサービスアメニ
ティーの中で大きな役割を果たすことになりそうだ。
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