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ニュース&トピックス

住宅不動産でトレンディーな企業

(ブラッドインマン氏の記事を要約)

米国住宅市場は昨年末からホットな状況が続いているが、今回はホットな企業をご紹介しよう。まず背景とし て売買のやり方がここ数年で大きく変わってきていることがあげられる。

iBuying(仲介業者を介さないでネットを中心に売買が行われるビジネスモデル)やフィンテックに巨大な投資 資金が流れている。不動産でいえばエスクロー、タイトル保険会社、レンタルビジネスにこういった新規企業 が参入している。これらを総括して i マーケットプレースと呼びたい。 i マーケットプレースでは物件がこれまでより効率的に分析され、幅広くスピーディーに市場に紹介される。そ の後取引はペーパーレスで電子署名や電子書式が使用されるため簡略化される。結果不動産市場はよりダイナ ミックで流動性が高くなる。また消費者にとって選択肢が増えるとともに取引の透明性が高まることになる。

i マーケットプレースは主に iBuyers、iFunders、iClosers、iRenters の 4 つで構成される。
iBuyers
こういった企業はエクイティーファイナンスや融資などユニークな錬金術を通じて得た巨大な資金を使って売 り手から物件を早急に買い取ることができる。取引に要するスピードのおかげで売り手にとってはこれまでの 不動産市場になかった高い流動性を確保することができる。短期間で確実に物件を売却して資金を手に入れる ことができるという安心感はこれまで存在しなかった。 代表格は Zillow、OpenDoor、Offerpad、Redfin 各社である。現在各社レジ系仲介部門でのシェアは小さいが毎 年シェアを伸ばしている。またこれに対抗して従来型仲介企業もこういった企業のビジネスモデルに一部追従 する動きを見せている。
iFunders 消費者の住宅ローン融資を新たなやり方で提供する企業である。代表格は Homeward、Orchard、Flyhomes、Ribbon、 EasyKnock、Divvy、Unison、Knock、Point、PatchHomes、Equity Key、Landed、ZeroDown、Fleq、Landis、Hometap 各社である。また iBuyers 大手の Zillow や OpenDoor 社もファイナンスサービスを提供している。書類や手続 きの簡略化、電子署名などによりよりスピーディーな融資を提供している。
iClosers
エスクローやタイトル保険会社といった取引のクロージングに関するサービスを提供する企業である。代表格 は Qualia、StatesTitle、Spruce 各社があげられる。一部の企業では既存企業を駆逐しようとしている。

iRenters
テナントとオーナーにとってより良い取引環境を作るためにスタートしたビジネスである。代表格は Bungalow、 Doorstead、Avail、Cozy、Latchel、Valetliving 各社となっている。また短期滞在やバケーションハウスレン タルでは AirBnb、VRBO、Homeaway 各社がアプリを使って簡単に検索、内覧、申し込み、信用調査、契約ができ るようになっている。
i マーケットプレースにおいて以上の企業は 100 年以上続いた従来型企業に代わって新たなサービスを提供して いる。どの企業にも共通していることは取引の確実性を約束していることである。ただ一方で不確実要因と言えるのはこれらの企業が存続できるかどうかということである。既存ビジネスが支配する業界に新規参入するということは並大抵のことではない。利益を確保しながらシェアを伸ばすということが持続できない企業が大 勢を占めている。

ただ今後マイホームという定義はこれまでのような自分たちがただ住んでエンジョイする家ということではな い。それに加えていつでも売ったり貸したりそれを担保にお金が借りられる商品であり、財産でもある。これ をうまく運用するという行為が今後ますます消費者の間で盛んになる。新規企業が提供する確実性、流動性、 コンビニ性はいずれもこういった消費者のニーズにぴったり合致している。

従来型仲介ビジネスを MLS(マルティプルリスティングサービス)マーケットプレースと称すならば、現在は i マーケットプレースとオーバラップする部分があるが、今後それぞれが得意とする市場を求めて分岐していく 可能性もある。それを決めるのは企業でなくまさに消費者である。