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ニュース&トピックス

米国リフォーム事情

(ベロニカボンダレンコ女史による記事を要約)

ハーバード大学ジョイントセンターによるハウジングスタディーに関する調査報告がこの度発表された。 ホームオーナーにとってリフォームは住みやすくするだけでなく家の価値を上げることが大きな目的となっている。家は住むだけでなくほとんどの家庭にとって最大の資産でもある。また日本と異なり米国ではオーナーがライフスタイルに合わせて何回か住み替えをするため、売却時にリフォームして物件価値を上げるということが重要な課題となる。どこをどのようにリフォームするかはそういった観点から費用対効果が高いものから優先順位が決まる。

2017年で見ると最も人気が高かったリフォームはカーペット、フロアリング、サイドパネル、シーリングタイルといったもので520万世帯が実行し各世帯平均$3283を支出している。2017年のリフォームに対する総支出額は4250億ドルを記録したが、これはリーマンショック後の2010年より50%近く増加している。

家の機能アップグレードで最も人気が高いのはプラミング(配管)で410万世帯、各世帯平均$1360の支出となっている。続いて食洗機の取り替え、ゴミ処理機の取り替え、ウィンドウやドアの取り替え、給湯器の取り替えで340万世帯-370万世帯が行なっている。

それから順に屋根(340万世帯)、バスルーム(290万世帯)、ランドスケーピング(280万世帯)、セントラルエアコン(270万世帯)、電気配線(220万世帯)となっている。


プロジェクト別リフォームシェアとその推移
(1995年と2017年、ブルー系:アップグレード、イェロー系:機能劣化による取り替え、グレー系:その他)

(ハーバード大学ハウジングスタディージョイントセンターより)

リフォーム例が多い理由は米国における構築年物件数が多いことがあげられる。米国1億3700万軒に及ぶ総戸数のうち80%が築20年以上で40%が築50年以上である。家のリフォーム産業は米国GDPの2.2%を占めている。また土地不足、許認可申請の難しさとコスト要因、ビルダーの新築建設数減少など新たなハウジング供給にブレーキがかかっていることなども、リフォームブームに火をつけている。



リフォームビジネス市場規模の推移
(2001-2017年、X10億ドル、ライトグリーン:自宅物件アップグレード、ダークブルー:メンテナンス、 ダークオレンジ:レンタル物件アップグレード、ライトオレンジ:レンタル物件アップグレード)

(ハーバード大学ハウジングスタディージョイントセンターより)

リフォーム予算の平均値は一世帯$3283であったが、リフォーム全世帯の約半数は$1200以下のマイナーリフォームである。マイナーリフォームのほとんどは現金で支払われている。リフォーム全体の77%は貯蓄から現金で支払われている。その次にクレジットカード(5%)、リファイナンス・エクイティーラインオブクレジット(5%)、保険(4%)となり、その他(9%)には家族からのサポート、工事業者からのファイナンスなどが含まれる。

リフォーム予算別資金源の比較 上グラフのようにリフォーム予算が増加するにつれて現金支払いの割合が減少している。 またリフォームをホームオーナー自身で行った場合(DIY)は84%が現金であるが、コントラクターを雇った場合その比率は72%に下がっている。
DIYの中で現金支払い比率が高いのはランドスケーピング・ガーデニング(91%)、セキュリティーシステム(90%)、歩道(88%)などとなっており、これらはいずれも平均予算$600-$1200と価格が低いものに限定されている。


一方プロを雇うリフォームでは屋根(54%)、サイディング(60%)、部屋増築(64%)を代表に現金支払いの割合が減る傾向にある。平均予算は$6000-$26000とDIYと比較すると高くなっている。


カテゴリー別リフォーム件数、世帯当たり平均支出額、支出総額
(2017年、件数:X1000、世帯当たり支出額:$、支出総額:X100万ドル)
(ハーバード大学ハウジングスタディージョイントセンターより)