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ニュース&トピックス

レッドフィンとオープンドア社がパートナーシップ契約

(ティキウィギン女史による記事を要約)

レッドフィン社とオープンドア社がパートナーシップ契約を組むことになった。これによって他の従来型不動産企業、IT型不動産企業の両方が警戒を強めることになりそうだ。

レッドフィン社はジョージア州アトランタ市とアリゾナ州フェニックス市において家の売却を検討している消費者に対して同社ホームページを利用してオープンドアからのキャッシュオファーを受けることができるサービスを展開する。もちろん選択肢としてレッドフィン社のエージェントとの面談を希望することもできる。面談においても売り手はオープンドアからのキャッシュオファーと通常のようにレッドフィンでリスティングをする選択肢が与えられる。

両社のパートナーシップはZillowグループが行うiBuyerプログラムZillowオファーに対抗するものであると考えられる。もしくはレッドフィンとオープンドア両社の強みを生かしたコラボであるとも言える。しかし今のところ両社とも合併の可能性を否定している。

レッドフィン社は独自のiBuyerサービスであるレッドフィンナウを運営しており、今後も継続する予定である。ただ同サービスで買い取る物件は特定地域と低価格帯に限定されており、その部分を補う目的で今回のパートナーシップが決まったようだ。対象地域ではオープンドア社が全米20都市でサービスを行っているのに対してレッドフィンは数都市にとどまっている。 レッドフィン社CEOグレンケルマン氏は「当社エージェントがカバーできない地域で外部のエージェントの手助けをもらうように、当社iBuyerプログラムでカバーできない地域やケースについてはオープンドア社に依頼することにした。」と説明している。

両社のパートナーシップにより売り手にとって以下3つの選択肢がある。

1. 売り手がレッドフィンと専任契約を結ぶ
売り手にかかるコミッション総額は売却価格の4-4.5%(レッドフィンが1.5%、買い手エージェントに2.5-3%)となる。売り手にとって時間はかかるがもっとも高い価格で売却されるのはこの方法になる。

2. 売り手がオープンドアのキャッシュオファーを直接受ける
この場合レッドフィン社エージェントは取引に関わらない。コミッションはオープンドア社に支払うサービス料(6-13%で、平均7.9%)となる。レッドフィン社はオープンドア社から少額の紹介料を受け取る。また取り次いだレッドフィンエージェントはレッドフィン社から少額のボーナスを受け取る。

3. 売り手がレッドフィン社エージェントとコンタクトしながらオープンドアに売却する
この場合売り手側にレッドフィン社エージェントがつく分コミッション額は最も高くなる。レッドフィンエージェントに1.5% + オープンドア社サービス料の平均7.9%が加算される。またレッドフィン社はこの場合でもオープンドア社から紹介料を受け取る。

オープンドア社は以前よりiBuyerプログラムで売り手が売却した場合、紹介してくれたエージェントに対して1%のコミッションを支払うことを約束している。ただエージェントが売り手からコミッションを受け取る場合にはこの支払いが発生しない。

レッドフィン社ホームページで「インスタントツアー」ボタンをクリックすればオープンドア社売り物件に直接アクセスして購入することができる。

同パートナーシップにより両社はZillow社サービス以上のものを提供しようとしている。Zillow社では売り手に対して同社iBuyerプログラムであるZillow オファーか外部エージェント(特にZillowプレミアエージェント)のサービスを使う2つの選択肢を提供している。Zillow社サイトは内容の充実度からユーザーの人気1位であり豊富な資金も手伝ってZillowオファーは着実に取引数を伸ばしている。例えば今年7月コロラド州デンバー市における両社売り物件数を比較するとオープンドア社の63件に対してZillow社は107件であった。しかもZillow社はデンバー市に参入してまだ数ヶ月しか経っていない。

今回のパートナーシップは売り手にとって簡単で確実なiBuyerプログラムとエージェントサービスが受けられ価格も高くで売れる可能性がある従来型プログラムの両方を選択享受できることが最大の強みである。レッドフィンにとってもすぐに売却したい売り手への選択肢ができた。同社iBuyerプログラムであるレッドフィンナウだけではとても急速に市場を拡大することは難しい。

オープンドア社CEOエリックウー氏は「レッドフィン社CEOグレンケルマン氏とは長い付き合いがあり、個人的にも尊敬している。またレッドフィンが提供するサービスも評価している。パートナーシップによりこの関係がさらに強化されるよう願っている。」と述べている。