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ニュース&トピックス

エアーbnb、売り上げで多くのホテルチェーンを上回る

エアーbnbと米国競合企業の売上比較
(2013年エアーbnb売り上げを1とした相対数値、経費を除いた売上比較)

(セカンドメジャー社より)

エアーbnb社は近くIPO(株式公開)されると噂されているが、短期バケーションレンタルのオンラインプラットフォームを提供する同社の市場価値は310億ドルと推定されている。P2Pをバケーションレンタルで実現し宿泊業界では同社がトップに躍り出るのはもう時間の問題だと考えられている。

上グラフにあるように同社は昨年売上でヒルトンチェーンを抜いて、トップのマリオットチェーンにも差を詰めている。
またP2P業界でも同社は他社に差をつけてダントツのトップを走っている。第2位のホームアウェイ社は2012—2014年にかけてほぼエアーbnb社とほぼ同様の業績をあげていたが、エアーbnb社がその後大きく業績を伸ばしたため水をあけられた。エアーbnb社の売上は2013年から2018年の間に12倍に拡大している。

ホテル宿泊者の多くが今ではエアーbnbを宿泊先として同時に検討している。大手ホテルチェーン利用者中エアーbnbも利用している人の割合は2013年には1%に過ぎなかったが昨年は12%にまで伸びている。過去3年間の売上は大手ホテルチェーンの11%アップに対して、エアーbnbのそれは300%と桁違いである。

売上シェアでみてもエアーbnbが伸ばした分大手ホテルチェーン数社(インターコンチネンタル、ヒルトン、マリオット、チョイスホテル、ウィンドハム、ラキンタ、ハイアット)を合わせたシェアは2013年における94%から昨年は70%以下にまで落ちている。

エアーbnb社はホテルチェーンから確実に売り上げを奪っている。一方エアーbnbではP2Pビジネスからの多角化と各地方自治体からの条例や反対運動による圧力への対応策を迫られている。同社では昨年ホテルトゥナイト社を買収して実際にホテル事業にも参入し始めた。

エアーbnb社と米国競合社とのシェア比較
(2013年における売り上げを基準値100として比較。2018年のシェアはエアーbnb:19%、ホームアウェイ:11%、ホテルチェーン70%。ホテルチェーンはインターコンチネンタル、ヒルトン、マリオット、チョイスホテル、ウィンドハム、ラキンタ、ハイアット各社

(セカンドメジャー社より)

ホテルトゥナイト社の昨年における売上高はエアーbnb社のそれの10%に及ばないが、エアーbnb社による今回の買収は事業の多角化を見据えての判断であると考えられる。また今後激しい競争が予測されるトラベルプラットフォーム企業に対する戦略としても重要である。トラベルプラットフォームの代表格であるエクスペディア社はフライト、ホテル、レンタカーなど旅行に関するあらゆるサービスを提供するワンストップサービスを目指している。エクスペディア社はエアーbnbに対抗してホームアウェイ社を買収してP2Pレンタルにすでに参入している。ブッキングドットコム社も同様に同社ホームページでP2Pサービスをスタートさせている。

エアーbnb社の売り上げは米国内の地域によって大きな格差がある。 全米シェアでは19%であるがニューヨーク、バーモント、オレゴン州といった都市部では30%近いシェアを確保している。 2012年の同社ユーザーの約半数がカリフォルニア、ニューヨーク、フロリダの3州から来ていたが、昨年は30%台に落ちている。中部の州からの売上が急速に伸びたためである。

また顧客の定着率はホテルチェーン他社と比べると高い傾向にあり、同社の優位性は今後業界に大きな影響力を持つ。

エアーbnb顧客の定着率推移と競合他社との比較
(1年以内で顧客が戻る比率推移、大手ホテルチェーン他社と定着率を5年間比較)

(セカンドメジャー社より)

上図で見ると5年間の定着率は大手ホテルチェーン3社のいずれよりも高くなっている。例えば1年目ではエアーbnbが40%とホテルチェーンの24—29%を上回っている。同社の定着率推移をみても2012年から安定して上昇傾向にあり、リピーターが多いことが同社ビジネス拡大における最大の要因だと言える。

現在同社が扱う物件数は世界中で約500万件である。今後顧客数の増加とともに安定した取り扱い物件数が確保できるかどうかも同社にとって今後の課題となりそうだ。